サイバーセキュリティや人工知能(機械学習等)を中心に、最新技術を研究しています。
著者あとがきにもありますが、本書は ScanNetSecurity に連載されている『工藤伸治のセキュリティ事件簿』という短篇連作サイバーミステリから選ばれたエピソードを主人公や内容を一部変更して出版された短篇集です。
82歳の主人公吹鳴寺籐子は高い技術を誇るハッカーというよりはソーシャル・エンジニアリングに長けたセキュリティ・コンサルタントとして表現されていますが、本書の内容的にはそれなりに技術的な記述があるので、「天才ハッカー安部響子と五分間の相棒」や「女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険」のように気軽に読めるほどライトな仕上がりではありません。
本書では4話が収められていますが、最後の1話にだけインシデント発生時期が記されていないのがミソです。
先に第4話を呼んでから、第1話から第3話を読むのも楽しいかも知れません。
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記述に際しては、細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、こちらからお知らせいただけると幸いです。
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