サイバーセキュリティや人工知能(機械学習等)を中心に、最新技術を研究しています。
サイバー・セキュリティの最新動向を、独自の切り口でレポートする著者の2作目。
前作の『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』に続く第二弾として、本作は「インテリジェンス」という切り口で書かれています。
本作では「インテリジェンス」という言葉を、「国内外の諜報活動」というようなニュアンスで使って、陸海空宇宙に続く第5の戦場としてのサイバー空間で日々繰り広げられている「見えない戦争」の実態を解説しています。
また、サイバー・セキュリティ関係で報道される事件を「報道されている内容は本当なのか?」と、あくまで想像の域は出ないものの専門家の冷静な視点で論理的に解き明かしています。
2020 年の東京オリンピックの開催を前に、お粗末極まりない日本のサイバー・セキュリティ事情ですが、著者も本作の終盤で述べられているように、日本がカルタゴと同じ轍を踏まないことを切に祈ってやみません。
余談ですが、1作目が 2012 年、2作目の本書が 2016 年ですから、3作目は東京オリンピックが開催される 2020 年かなと淡い期待を寄せています。
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