サイバーセキュリティや人工知能(機械学習等)を中心に、最新技術を研究しています。
一般市民が日米中のネット民の対外感情を煽ってサイバー戦争の引き金を引かせ、それを皮切りに攻撃を受けた大国のサイバー部隊が他国のインフラを狙った大規模なサイバー攻撃をしかけ、日本は致命的なダメージを被るも防戦一方、米中にいたっては軍事行動にまで発展するというストーリーの一部始終を、自衛隊のサイバー部隊(サイバー・コマンドー)の若いハッカーの視点からリアルに描かれています。
技術的な説明を丁寧にしているせいで、話のテンポがあまりよくない印象を受ける箇所もありますが、フィクションでありながらいろいろな前提条件が現実に立脚している点がストーリーの現実味を一層際立たせています。
実際にサイバー戦争が本作のシナリオどおりに起きても全然不思議じゃなく、サイバー戦争を始めるのがハッカーなら、終わらせるのもハッカーという、インターネットに依存しすぎた現実世界に救いはあるのだろうかと考えさせる一冊です。
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